- 営業の仕事は絶対やりたくない..
- でも文系だから営業しかないのかな..
こんな風に考えて憂鬱になっている就活生はいませんか?
そんなあなたに朗報です。

文系就活生であっても営業職を避ける方法はあるよ
この記事では、文系就活生のあなたが営業職を避ける方法をご紹介します。題して「営業をやりたくない文系就活生に残された7つの選択肢」。
この記事を読み終える頃には、営業以外のキャリアが今より少し身近に思えるはず。
是非最後までご覧ください。


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営業をやりたくない就活生は多い
営業をやりたくない就活生は、驚くほど大勢います。
少し古いデータではありますが、マイナビが2016年に実施したアンケートによると「営業をやりたくない」と回答した学生は全体の88%。



これは想像以上の数字でした
もう一つ興味深いデータがあります。
日本労働調査組合が2021年に実施したアンケートによると、営業職として働く人のうち退職を考えたことがある人の割合は約81%です。



営業を辞めたくなる人、こんなにいるんだね…
このデータを見る限り、営業をやりたくないというあなたの感覚は鋭いです。営業職に就くと8割近くの確率で辞めたくなるのだから。
勝てる可能性が2割しかない戦いなんて、合理的に考えれば避けた方が良いに決まってますよね。
営業をやりたくない文系就活生の心理
突然ですが、あなたが営業をやりたくない理由は何ですか?
- 何となく大変そうだから
- 営業をやってる先輩が大変と言ってたから
イメージだけで営業を嫌っている人も、意外と多いのではないでしょうか。
そこで以下では、営業をやりたくない人の心理を私なりに整理してみました。
ノルマが厳しそう
真っ先に思い浮かぶのが、ノルマの厳しさです。
営業職は会社の売上を作る重要なポジション。どんなに素晴らしい製品・サービスを作っても、営業が売らなければ会社の売上は当然ゼロとなります。
そのため、ほとんどの会社では営業担当に一定のノルマを課し、達成状況を定期的に確認します。
ノルマを達成できない営業担当は、達成に向けた改善策を立て、次なるアクションを起こすことが求められる。ノルマの未達が続けば上司や他部署から怒られることもザラです。



怒られたくないよ~
厳しいノルマを避けたい就活生は、営業をやりたくないと感じるでしょう。
対人スキルに自信がない
対人スキルに自信がない人も、営業には向いていないでしょう。
営業の仕事は、顧客とのコミュニケーションなしには成り立たないからです。
営業の一般的な流れは以下のとおり。どのプロセスをとっても、顧客とのやり取りは不可欠ですね。
- 顧客へのアプローチ
- 製品・サービスの紹介
- 商談
- 見積り
- 契約
- 納品
- アフターサービス
社内のコミュニケーションも多いですね。自分一人の判断で進められないことが多く、根回しや説明が必要だからです。
対人スキルに自信がない就活生が営業を避けたがるのは、もはや必然と言えるでしょう。
自分で仕事をコントロールしづらそう
自分の裁量で仕事をコントロールしづらいのも、営業が避けられる理由の1つです。
- 仕事量→ノルマがあるからセーブしづらい
- 時間 →顧客とのアポが多いから自分で決めづらい
- 場所 →顧客とのアポが多いからリモートワークをしづらい
昔よりは融通が利くようになったものの、仕事量・時間・場所ともに制約が多いのが営業の仕事。



問い合わせやクレームがあると、旅行中でも対応が求められたりね..
マイペースに仕事を進めたい人にとって、営業の仕事はストレスまみれなのです。
残業時間が長そう
ここまで説明してきた要因もあり、営業職は残業が多くなりがちです。
どれだけ前倒しで仕事を進めても、問い合わせやクレームがあれば緊急対応が必要になります。
運よく複数の商談を取り付けられた暁には、同時並行でプレゼンの準備を進めたりする必要も出てきます。



中には残業が少ない営業現場もあるけど、あまり期待できません
プライベートを充実させたい就活生は、営業をやりたくないと思うはずです。
専門性が身につかなさそう
専門性が身につかないという理由で、営業を避けたがる就活生も多い印象です。
ジョブ型雇用が広まりつつある昨今。新卒採用の段階から専門性を意識する就活生が増えてきています。
就活生の中には、営業職は専門性が身につかないから避けたいと考える人もいるでしょう。営業には「手に職」というイメージはないですからね。



ただ個人的には、営業も立派な専門スキルだと思うよ
営業も突き詰めれば立派な専門性。ある意味最強のポータブルスキルです。
しかし営業職は経験する人が多いだけに、よほど実績を上げない限り他者と差別化しづらいのも事実です。
営業をやりたくない文系就活生に残された7つの選択肢
営業の仕事にも素晴らしいところはあります。
でも残念ながら、向いてない人にはとことん向いてないんですよね。



自分に合った仕事がしたいよ
そこで以下では、営業をやりたくない文系就活生に残されたキャリアの選択肢をご紹介します。



完全に網羅するのは難しいですが、代表的なキャリアを載せたつもりです
全部で7つ。順番に見ていきましょう。
- バックオフィス系の職種に就く
- マーケティング・企画系の職種に就く
- 資格を取って士業に就く
- コンサルティングファームに入る
- IT専門職に就く
- ブルーカラーの仕事に就く
- サラリーマンになるのをやめる
バックオフィス系の職種に就く
バックオフィス系の職種に就くのは一つの手です。
バックオフィスは「コーポレート」や「管理部門」など呼ばれることもありますね。



簡単に言うと、会社の裏方的な職種だね
- 人事
- 広報
- IR
- 経理
- 財務
- 総務
- 経営企画
- 法務
- IT etc..
会社によって様々ですが、上で示したものは代表的なバックオフィス業務です。



でもどうやってバックオフィス系の職種に就くの?
方法は2つあります。
- 総合職として入社し、希望するバックオフィス部門への配属を祈る
- 職種別採用の枠で入社し、予め確約されたバックオフィス部門へ配属される
1つ目の方法は、ハッキリ言って運次第。新入社員で希望の部署に配属される保証は全くありません。



人事部を希望したのに営業部に配属された…
なんてことも日常茶飯事です。
その点2つ目の方法は、配属先が確約されるため安心。間違っても営業に配属されることはないでしょう。
しかしその分採用枠が少ないのが難点。そもそも職種別採用を実施していない会社も多いし、実施していたとしても採用枠は狭き門となります。



募集人数1人に対し数百人が応募するなんてことも…
職種別採用での入社を狙うなら、特定分野に関する資格を取得するなど、事前の準備・対策が必要でしょう。
マーケティング・企画系の職種に就く
これらはバックオフィスの一種とも言えますが、マーケティング・企画系の職種を狙うのも手です。
配属されるための方法は、上で説明したバックオフィスの例と同様です。
しかし1つだけ難点があります。



新卒でマーケ・企画に配属されるのは稀、ということです
就職活動をする中で気づくと思いますが、マーケティング・企画系を希望する就活生は山のようにいます。それはもう、営業をやりたくない人と同じくらいの割合でいます。
そのため、他のバックオフィス部門と比べると入社・配属の難易度は高いと言えます。



花形部門のイメージあるもんね
実現の難易度は高いものの、本気で狙うなら目指してみる価値はあるでしょう。
資格を取って士業に就く
上で紹介した2つに比べより確実なのが、資格を取って士業に就くキャリアです。
ここでいう士業とは、例えば以下のようなものです。
- 医師
- 弁護士
- 公認会計士
- 税理士
- 行政書士
- 不動産鑑定士
- 社会保険労務士
- 土地家屋調査士 etc..
挙げ出すとキリがありませんが、それを武器に食っていける資格とイメージしてください。
最初から独立する人もいれば、ファーストキャリアはどこかの事務所という人もいますね。
ただし士業にも大きな難点があります。



営業がやりたくないという理由だけで目指せるほど甘くない、ということです
その資格が食える資格であればあるほど、取得するまでのハードルは高いもの。通常の就職活動の何倍もの苦労を経て、やっとなれるかどうか。目指すには相当の覚悟が必要です。
とはいえ、私が知っている士業の方にも「営業(あるいは会社員)が嫌で資格を取った」人も多くいます。それでも活躍していますよ。
たとえ入口は「営業が嫌」だったとしても、覚悟を持って臨めば関係なし。



本気になれるなら、目指す価値はあります
コンサルティングファームに入る
コンサルティングファームに入社することでも、営業職を避けることは可能です。
マッキンゼーやボストンコンサルティンググループをはじめ、たくさんの会社がありますね。



キャリアに箔がつきそうだね
一方で注意点もあります。それは、コンサルティングは究極の営業でもあるということです。
コンサルティングは、顧客が抱える問題を解決・サポートする仕事。そこには当然多くのコミュニケーションが発生します。
- 客先への常駐
- 有識者へのインタビュー
- 顧客へのプレゼンテーション etc..
美しい資料を作るイメージが先行しますが、もしかしたら営業職以上に対人スキルが必要な仕事かもしれませんね。



残業時間も営業の比ではないくらい多い傾向にあるね
会社の製品ではなく自分の思考力を武器に戦いたい人には、コンサルティングファームも有力な選択肢と言えるでしょう。
IT専門職に就く
近年著しい成長を見せているIT分野。文系の就活生にも門戸が開かれています。



代表的なIT専門職は以下です
- プログラマー
- システムエンジニア(SE)
- インフラエンジニア
- WEBデザイナー etc..
営業に比べると黙々と作業をする時間が長く、一人で作業に没頭したい人には向いているでしょう。



専門性がつくし、独立もしやすい印象があるね
ただしIT専門職であっても一定のコミュニケーション力は必要です。残業だって少ないとは限りません。
カッコイイ響きだけに憧れて目指すのはオススメしません。
業界の将来性も期待できますし、本気で勉強する覚悟があるならIT専門職は魅力的なキャリアですね。
ブルーカラーの仕事に就く
「営業がやりたくない!」と叫ぶ就活生は、ほとんどがホワイトカラーの仕事を前提としています。
しかし世の中にはブルーカラーの仕事もたくさんあります。
ホワイトカラーとブルーカラーのイメージは以下です。
ホワイトカラー | ブルーカラー |
---|---|
デスクワークがメイン | 主に頭を使って仕事をする人現場での仕事がメイン | 主に体を使って仕事をする人
建設現場の作業員、トラックやタクシー等の運転手、工場のライン工などが、ブルーカラーの代表的例ですね。
ホワイトカラーの方が賃金が高いことを理由に、大卒以上の学生はブルーカラーを選ばない傾向が強いです。
ですが個人的には、ブルーカラーの仕事の方が合っているのに、ホワイトカラーの仕事を選び疲弊する人が多いと感じます。



ブルーカラーの人の方が、人間らしい生活をしている気がします
営業をやりたくないなら、ブルーカラーの仕事にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
サラリーマンになるのをやめる
胸を張ってオススメはしませんが、サラリーマンにならない選択肢もあります。
サラリーマンにならなければ、営業職に就くこともないですから。
例えば以下のような選択肢が挙げられます。
- 公務員になる
- 独立・起業する
- 家業を継ぐ
- フリーターになる etc..
ただし独立・起業をする場合には、顧客を獲得するために営業をする必要があるので注意が必要です。
個人的にはファーストキャリアはサラリーマンがオススメですが、それ以外の選択肢を知っても損はありません。
最初だけと割り切って営業を頑張るのもアリ


これまで7つのキャリアを紹介してきましたが、気になるものはありましたか?
もしかしたら、どれもピンと来ない人もいるかもしれませんね。そんな人には以下の言葉を伝えたい。



最初だけと割り切って営業をするのも、意外と悪くないよ
かくいう私もファーストキャリアは営業でした。総合職として日系企業に入社し、たまたま営業に配属されたのです。
人事面談で「何でもやります!」と勢いづいた結果なので文句はありません。
でも営業は私に合っていなかった。成果は出ないし怒られるし、精神的に辛い日々でした。
そんな私も数年後に他部署へ異動。その後は水を得た魚のように成果を上げられました。



営業時代の経験が無ければ、成果を上げられなかったかも
あくまで私の事例は結果オーライ。最初から理想の仕事に巡り合える方が良いに決まっています。
それでも敢えて私の話をしたのは、以下のことを伝えたいからです。
営業を経験することが、理想のキャリアへの近道になることもある
文系だって営業以外のキャリアを切り開ける
文系だから営業以外のキャリアは選べないと思っていたら、それは大きな勘違い。
世の中には想像以上に色んな仕事があります。営業をやりたくないと思うなら、自分に合ったキャリアを選びましょう。
もし今回ご紹介した7つの中に、あなたに合った選択肢があったなら嬉しいです。
- バックオフィス系の職種に就く
- マーケティング・企画系の職種に就く
- 資格を取って士業に就く
- コンサルティングファームに入る
- IT専門職に就く
- ブルーカラーの仕事に就く
- サラリーマンになるのをやめる
もしどれもピンと来なかったなら、他にいい選択肢がないか一度じっくり考えてみてください。
それでも思い浮かばなかったら…「営業でも何でもやってやる!」という気持ちで飛び込んでみるのも手です。



やってみたら営業が意外と楽しかった、なんてこともあるかもよ
最後まで読んで下さりありがとうございました。