【新入社員の副業はアリ?】副業経験者のアラサー会社員が私見を述べる

新入社員の副業はアリ?

仕事がつまらないしもっと稼ぎたい。

副業を始めようか迷っているけど、本業と両立できるかが不安。

こんな風に思っている新入社員の方はいませんか?

その気持ちよく分かります。新入社員の頃は仕事が辛かったのもあり、副業を心の拠り所にしたいと思った時期が私にもありました。

そして(1年目ではありませんが)入社2~3年目頃に副業にチャレンジした経緯があります。

本記事では、そんな私の経験を踏まえて「新入社員の副業はアリか?」という筆を執ります。

あくまで私見ですが、副業を始めるか悩む新入社員各位の参考になれば嬉しいです。

この記事を書いた人
小筆アラン
小筆アラン(@aran_kofude
  • 『いにしえ』運営者
  • ミッションは「会社員が人生の主導権を取り戻すキッカケに」
  • 発信軸は❶マインド❷キャリア❸資産構築
  • 年収1,000万円のアラサー会社員
  • HSP気質の2児の父
  • 早期の経済的自立(FI)を目指す
Contents

新入社員の副業に対する意識

本題に入る前に、最近の新入社員が副業に対してどう思っているのかを見ていきましょう。

株式会社ジェイックの調査によると、新入社員の副業に対する意識は以下となっています。

副業に興味がある人の方が、興味がない人よりも多いことが分かりますね。

新入社員の副業に対する意識調査

Q:将来的に副業をしてみたいか?
A:「強く思う、思う」31.6%、「まったく思わない、思わない」20.5%

出典:株式会社ジェイック 22年3月4月「新入社員研修受講者アンケート結果」

では、実際に副業をしている新入社員はどのくらいいるのでしょうか?

新入社員に限定したデータは取得できませんでしたので、代わりに年代別データを見てみましょう。

『Job総研』を運営する株式会社ライボの調査によると、20代のうち約15%が副業・兼業をしているとされています。

副業・兼業に関する実態調査
  • 質問:現在副業・兼業をしていますか?
  • 回答:20代「はい」15.0%
出典:Job総研「2022年 副業・兼業に関する実態調査
小筆アラン
新入社員に限定すると15%より少ないかもね
考えすぎる人
あと、20代は他の年代に比べて副業してる人が少ないね

2つの調査でデータ元が異なるので一概には言えませんが、要点をまとめると以下となります。

  • 新入社員のうち将来的に副業を考えている人は、全体の30%程度
  • 20代会社員のうち副業をしている人は、全体の15%程度
小筆アラン
副業検討中の層が一定数いるのは間違いありません

【結論】新入社員の副業はあまり推奨しない

結論からお伝えすると、私は新入社員が副業することをあまり推奨していません。

考えすぎる人
副業を後押ししてくれるかと思ったのに
小筆アラン
ごめん

推奨しない理由は後述しますが、いずれも「本人にとってどちらがメリットがあるか」という観点で選んだもの。

決して「責任感がない」とか「新人から副業なんてけしからん」といった旧時代的な考え方は持っていませんので、その点はご了承ください。

一方で、昨今一部のインフルエンサー界隈で叫ばれている「サラリーマンはオワコン。本業は手を抜いて副業で好きなことを仕事にしよう!」という主張は、少し耳障りが良すぎるとも感じます。

好きなことを仕事にしよう、という考え方は私も大賛成。

ただ、本業に打ち込む経験を経てキャリアの土台を築くことの大切さ(≒安心感)もまた、見落としてはいけない観点だと考えています。

小筆アラン
あなたのキャリアの責任は、誰も取ってくれないからです

新入社員の副業を推奨しない3つの理由

私が新入社員の副業を推進しない理由は3つあります。

それでは、順を追って見ていきましょう。

本業への意識が低下する

小筆アラン
1つ目から現実的過ぎると思いましたか?

確かに、副業をしたいと思っている人に対して本業への意識の話をしても、響かないかもしれません。説教臭いですからね。

もし聞きたくなければ飛ばしてもらっても構いません。

それでも私は断言します。

新入社員のうちは本業に打ち込んだ方が良い

新入社員時代は、当然仕事が上手く進められません。習得すべきスキルや知識も山ほどあります。

仮に先輩や上司と同じレベルで仕事を進めようと思ったら、彼らと同等かそれ以上に時間を使って量をこなす必要があります。最初から質で勝負するのは困難だからです。

時代の流れに逆行しているのは承知の上ですが、最初はある程度の残業が生じても仕方ありません。

小筆アラン
最初は苦しくても、やっただけ未来の自分が楽になりますよ

副業を始めると、一定の時間と思考を副業に割くこととなります。

そして、副業に打ち込めば打ち込むほど「本業に使っている時間がムダだ」という気持ちになりがち。

この思考はあまり好ましくありません。

確かに副業が上手くいっている時は良いかもしれません。

ただ、本業を疎かにすると副業が上手くいかなくなった時に不安に襲われます。

考えすぎる人
あれ、ヤバい。本業も副業も上手くいってない?

不安に支配されると本来の力を発揮できません。冷静な判断もできません。

副業で成果を出すためにも、土台である本業が安定していた方が安心

腰を据えて副業に取り組むためにも、まずは本業で確固たるキャリアの土台を築くことをオススメします。

本業に打ち込んだ方が長期的に効率的

ハイスピード

副業の効率性という意味でも、新入社員のうちに副業をするのはオススメしません。

新入社員の頃は、仕事スピード・質ともに高くないことがほとんど。

どんな副業をするにしても、これはビハインドとなります。

  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力
  • 文章力
  • PCスキル
  • デザインセンス etc..

新入社員時代の私は、こうした「社会人として必要な能力」みたいなものを心のどこかでバカにしていました。

小筆アラン
できる人はできるし、できない人はできない。新入社員だからって、能力が無いと決めつけるな

こんな風に思っていたフシがあります。

でも、振り返ってみて思います。

小筆アラン
あの頃の自分、マジで何もできなかったわ

あくまで私の体感ですが、仮に新入社員時代の私と入社5年目の私を比較した場合、”ビジネス戦闘力”には30倍くらい差があったでしょう。

全ての新入社員が、かつての私のようにポンコツとは言いません。

それでも、数年後に振り返ってみると、「あの時の自分は何もできなかったな」と思う可能性は高いと思います。

考えすぎる人
能力が無くても、試行錯誤しながら副業すればよくない?

確かに、そういう考え方もあるでしょう。

失敗や回り道を繰り返して成長していく。それはそれで素晴らしいことだと思います。

ただ、忙しい社会人だからこそ、なるべく非効率は避けたいですよね。

もしそう思うのであれば、新入社員時代に急いで副業を始める必要はありません。本業で余裕が出てきた数年後に始めても全く遅くないと思います。

長い目で見るとまずは本業に打ち込んだ方が効率的。これが私の持論です。

自分にあった副業を見つけずらい

見抜く力

「自分にあった副業を見つけずらい」のも理由の1つです。

新入社員はビジネス戦闘力がまだ弱い、という話は前述しました。

もう一つ言えるのは、

新入社員は、自分の適性を把握するための経験がまだ不十分

ということです。

あなたが新入社員ということは、今の仕事は1つ目の職種ですよね。

どんな仕事が自分に合っているか、まだハッキリ見えてこないと思いませんか?

  • クリエイティブな仕事
  • 作業メインの仕事
  • チームで進める仕事
  • 1人で淡々と進める仕事 etc..

副業にも様々な種類があります。

色々な職種を経験すると、どんな仕事が自分に適しているかが明確に分かります。

この仕事は合ってたけど、あの仕事は合ってなかったな。こんな気づきを得られたら、それに沿って副業を選ぶことが可能です。

このように、複数職種を経験した後に副業を選べば、ミスマッチを防げる確率が高まるのです。

考えすぎる人
せっかく始めた副業が、やってみたら全然合ってなかった

これはこれでムダな経験にはなりませんが、できれば避けたいですよね。

私が初めて副業に挑戦した時の話

そもそもお前の副業経験はどんなやねん?という声が聞こえてきそうなので、簡単にご紹介します。

私は現在アラサー会社員。社会人経験は5~10年の間とだけお伝えします。

冒頭にお伝えしたとおり、新入社員時代に副業を検討したものの、忙しさを理由に挑戦しなかった身です。

そして、本業にある程度慣れてきた入社2~3年目頃に、初めて副業にチャレンジしました。例えば以下のようなものです。

  • せどり
  • ブログ
  • 不動産投資
  • ポイント活動(ポイ活)etc..

結果をお伝えすると、不動産投資を除き辞めました。せどりとポイ活は、自分の性格に合いませんでした。

このような経験を経たからこそ、「若いうちに焦って副業する必要は無いかもな」と考えるようになりました。

時間は消費しましたが、投じた時間が全てムダになったとは感じていませんよ。

小筆アラン

現に、ブログ経験は本サイトの立ち上げに役に立ちました

新入社員でも副業をしても良い3つのケース

ここまで、新入社員が副業をするのはオススメしない理由をお伝えしてきました。

とはいえ、どんな場合も絶対にやめた方が良いかと聞かれると、私の答えはNO。

小筆アラン
新入社員であっても、状況によっては副業をしても良いと思います

以下では、私が考える「新入社員が副業をしても良いケース」を3つお伝えします。

あくまで私見ですので、その点はご了承くださいね。

残業が少なく暇である

時間がたくさんある

1つ目は、「残業が少なくて暇」というケースです。

羨ましいことに、残業が必要でない職場も世の中にはあります。

周りの先輩や上司を見ても、誰一人残業をしていない。終業時刻がキッカリ守られている(残業という概念がない)。

こうした環境であれば、副業によって本業が疎かになる懸念は解消されます。所定労働時間外に本業に打ち込むという選択肢がありませんからね。

小筆アラン
時間が有り余っているなら、是非副業にチャレンジしてください

会社が副業を積極推奨している

「会社が副業を積極推奨している」というケースも例外です。

考えすぎる人
積極推奨しているって、どういうこと?

端的に言うと、

会社が「皆さん是非副業をして下さい」と言っている

ということです。

小筆アラン
似ていますが、副業を単に”許可している”のとは状況が異なります

そんな会社あるの?と思うかもしれませんが、実際にあります。

大手企業では良くて「副業許可」だと思いますが、ベンチャーやスタートアップの中には副業を積極推奨している会社もあるのです。

こうした企業にお勤めの場合は、是非副業をされてください。

周囲の従業員も副業を前提とした働き方をしているため、自分だけが本業が疎かになることがありません。

個人的には「周りがこうだから自分もこうする」といった考え方は好きではありません。

ですが現実問題として、同じ職場で働く人がどんな働き方をしているかは、働き方を考える上でも大切です。

小筆アラン
周りの同僚も副業をしていれば、困った時に堂々と相談もできて良いしね

心が副業をしたいと叫んでいる

叫ぶ人

ふざけていると思われそうですが、全くふざけていません。

副業に限らず、どんな生き方を選ぶかは個人の自由。こんな記事を書いていますが、私も正直どちらでも良いと思っています。

新入社員の副業は推奨しないというス基本スタンスですが、あなたの心が副業をしたいと叫んでいるなら、無理に止める気も権利もありません。

人間の直観は、想像以上に優れています。

心の声をスルーするよりも、直観に従って飛び込んでみる方が良い結果が得られることでしょう。

新入社員の武器は、若さと時間。

本業が疎かにならないよう留意しつつ、ガシガシ挑戦されてください。私も全力で応援します。

迷ったらキャリアの土台作りを優先しよう

ここまで、私の私見を中心にお送りしてきました。

本記事を読んでも副業をしたいと思った方は、是非チャレンジされてください。直観がそう叫んでいるのであれば、きっと上手くいきます。

もし仮に失敗したとしても、その経験は決して無駄にはなりません。

反対に、まだ副業を始めるかどうか迷っているなら、それはまだ今が始め時じゃないというサイン。

周りが副業をしているからといって、無理に始める必要はありません。

いつか「今が始め時に違いない!」と思う日が来るかもしれません。

それまでは、本業をキャリアの土台として確立させることにエネルギーを注げば良いのです。

小筆アラン
困ったら、いつでもご相談くださいね

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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