ここ数年で急速に認知され始めたHSPという言葉。
「もしかしたら自分もHSPかも」と思っている方はいませんか?
私も自称HSPの1人です。
幼少期から、色々と思い当たる節がありました。
周りの人は普通にできているのに、なんで自分はできないんだろう。なんで自分はこんなことで苦痛を感じるんだろう。そんな場面が幾度となくありました。
そして、中でも一番辛かった思い出が集団スポーツの部活動です。
本記事では、「集団スポーツが苦手だった人はHSPの可能性が高い」というテーマで、書いていきたいと思います。



- 『いにしえ』運営者
- ミッションは「会社員が人生の主導権を取り戻すキッカケに」
- 発信軸は❶マインド❷キャリア❸資産構築
- 年収1,000万円のアラサー会社員
- HSP気質の2児の父
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HSPとは?
本題に入る前に、そもそもHSPとは何なのかを簡単に説明します。
【HSP】
HSPは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称。アメリカの心理学者のエレイン・N・アーロン(ElaineAron)博士によって1996年に提唱された概念で、生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質もった人を意味します。
HSPは、全人口の15-20%に見られると言われています。



なお、アーロン博士によると、HSPの特徴は以下4つとのこと。
それぞれの頭文字をとって「DOES(ダズ)」と呼ばれています。
【HSPの4つの特徴】
- D:Depth of Processing:考え方が複雑で物事を深く処理をする
- O:Overstimulation:過剰に刺激を受けやすい。敏感で疲れやすい
- E:Emotional response and empathy:感情の反応が強く、共感力が強い
- S:Sensitivity to Subtleties:些細な刺激を察知する。あらゆる感覚が鋭い



ちなみに私は、インターネット上のHSP診断を何度か実施したことがあります。結果は、完全に当てはまっていました。
HSPが集団スポーツを苦手と感じる5つの理由
HSPの概要をおさらいしたところで、ここから本題に入っていきます。
以下では、HSPが集団スポーツが苦手と感じる理由について、私の個人的な見解を書いていきます。
全部で5つ、それでは1つずつ見ていきましょう。
やたら大声を出すことが求められる


まず最初に思い浮かんだのが、「やたら大声を出すことが求められる」です。
あれ、なんなんでしょうね。
「声が小さい!そこの1年、声出せや!!」
私が部活をやっていた時は、監督や先輩から狂ったように声を出せと言われました。それはもう、のび太のママが「勉強しなさい」と言うのと同じくらいしつこく言われたものです。
特に、低学年であればあるほど声出し圧力が強かった。「1年は練習しなくていいからとにかく大声を出せ」と指示されたのを覚えています。
確かに、集団スポーツは試合中に連携プレーが求められるので、声を出すことは必要です。チームの連携が悪いと試合に負けてしまいますからね。
試合で意識に声を出せるように、練習中から声を出せ
理屈としては何の異論もありません。
ただ、私は何故か大きな声を出すのが苦手でした。横にいるチームメイトが突然大声を上げるのも、あまり好きなシチュエーションではありませんでした。
当時は全くその理由が分かりませんでした。
でも今なら理由が分かります。



- D:Depth of Processing:考え方が複雑で物事を深く処理をする
- O:Overstimulation:過剰に刺激を受けやすい。敏感で疲れやすい
- E:Emotional response and empathy:感情の反応が強く、共感力が強い
- S:Sensitivity to Subtleties:些細な刺激を察知する。あらゆる感覚が鋭い
そう、刺激に過敏なHSPにとって、大声が心地良いはずがなかったのです。
加えて、自分の声が周りにどう聞こえているかも気になりました。
自分なりに大声出してみたけど、これでも小さいって指摘されるのかな。。こんな不安をいつも抱えていました。
HSPの勘というのは鋭いもので、この不安は高確率で的中。案の定先輩から「そんなんじゃ聞こえねーよ!」と野次が飛んでくる。
心の中では「うるせーな」なんて思いながらも、その後は毎回声を出す度に周囲の反応が気になるようになりました。
正直、練習どころではありませんでした。
ちなみに私は、今でも大声を出すのは苦手です。
連帯責任というプレッシャーが大きすぎる
「連帯責任という名のプレッシャー」もHSPの苦手とする部分かと思います。
集団スポーツは、一人のミスでチームが負けてしまうことがあります。
TVでスポーツ観戦していても、誰かのミスで負けた場面を目にすると、自分ごとのように悲しい気分になる。これも共感力の高いHSPあるあるかもしれません。
- サッカー:PKで外して負け
- 野球:エラーによる失点でサヨナラ負け etc..
誰かのミスですら悲しい気分になるくらいだから、自分のミスでチームが負けたとなると、そのダメージは図りしれません。
HSPにとって、自分のせいで皆が迷惑を被ったというシチュエーションは地獄そのもの。
例えチームメイトが「お前のせいじゃない」と励ましてくれたとしても、自分の心がそう思うことを許してくれません。
集団スポーツの世界で結果を出すには、鈍感力が必須。鈍感力とは対極にいるHSPにとって、連帯責任という名のプレッシャーは大きな足かせになるのです。
上下関係に起因する暴力が存在する(場合がある)


これは集団スポーツに限らず、スポーツ全体に共通するような気もしますが、「上下関係の異常な厳しさ」も苦手でした。
どんなことがあろうと先輩の指示が絶対。
中には尊敬すべき優しい先輩もいましたが、そんな人ばかりではありません。
高圧的で、人の飲み物や弁当を奪う(映画版じゃない)ジャイアンのような先輩もいました。
また、私が部活をしていた当時は、「肩パン」といって相手の肩をグーパンチする遊びが流行っており、先輩が後輩に理由もなく肩パンをするのが日常風景でした。



そんな理不尽なことも、集団スポーツの世界では”上下関係”という都合の良い一言で片付けられてしまいます。この世界では、年下であるだけで絶対に逆らうことが許されないのです。
多くのHSP診断のチェックリストにおいて、以下の項目があります。
映画やテレビの暴力的なシーンがとても苦手
映画やテレビどころか、目の前の現実世界が暴力的。全てとは言いませんが、そんなスポーツ組織も少なくありません。
これはHSPにとって大変な苦痛だと考えています。



練習時間の自由度が低すぎる


集団で活動するとなれば、当然「練習時間を全員で統一する必要」があります。
朝練・夜練・週末の練習試合。全てにおいて、集合時間・解散時間を自分の都合で決めることは不可能です。
- 全員が集合するまで練習が始まらない
- 集合時間に遅れると全員の時間を奪う事になる
- オフ日はチーム全員で共通 etc..
このように、時間的制約が厳しいのも集団スポーツの特徴です。
時間だけでなく、練習場所や練習メニューの強度も自分の判断で変えることは困難。



周囲の動きを機敏に察知する必要がある
「周囲の動きを機敏に察知する必要がある」のも集団スポーツならではの特徴です。
集団スポーツは、当然自分一人でプレーを簡潔させることができません。良いプレーをするためには、チームメイトや相手の動きを素早く察知し、状況に応じて臨機応変に動くことがマストです。



HSPは周囲の変化に人一倍敏感。
ある意味、こうしたプレーは得意分野かもしれません。私自身も、現役時代は「よく周りが見えている」と褒められることがありました。
ただ、見落としてはいけないことが1つあります。
それは、HSPは人一倍変化に敏感な分、ひと一倍神経を擦り減らしやすいということです。
- 大声
- プレッシャー
- 上下関係に起因する暴力
- 練習時間の制約
こうした要因により、HSPはプレーをする前から精神的に疲れてしまいます。
その上更にプレーでも神経を尖らせる必要がある。これではエネルギーがいくらあっても足りません。
集団スポーツが苦手だった人は、サラリーマンに向いていない


ここまで、私が集団スポーツを苦手と感じていた5つの理由を述べてきました。
ここで1つの気づきが生まれます。



ということです。
いや、正確にいうと私は以前から気づいていました。新入社員として働き始めた頃、



と思っていました。
そして、上記の事実に気がついたのです。
ここで、先述したHSPが集団スポーツを苦手な理由を再掲します。
【HSPが集団スポーツを苦手と感じる5つの理由】
- やたら大声を出すことが求められる
- 連帯責任というプレッシャーが大きすぎる
- 上下関係が厳しすぎる
- 練習時間の自由度が低すぎる
- 周囲の動きを機敏に察知する必要がある
上記のうち、サラリーマンに求められないことは唯一「大声」くらい。その代わりに、飲み会を盛り上げるといった類似シチュエーションが発生します。
体育会系人材がサラリーマンとして活躍する理由は、ここにあります。
この事実を受けて、私たちHSPはどうするのが良いでしょうか。
今すぐサラリーマンを辞めて独立する
これができるなら話は早いですが、多くの人にとってそんなに簡単な話ではありません。家庭を持つ人や住宅ローンを抱える人などは、特に慎重になってしまいますよね。
私も家庭があるので同じです。



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