- 子育てのために残業の少ない会社に転職したい
- 子育てにお金がかかるからもっと年収の高い会社に転職したい
こんなパパさんはいませんか?
- パパが子育てを理由に転職しようとしてるけど、何だか心配だな
- 今の会社のままじゃダメなのかな
こんなモヤモヤを抱えるママさんはいませんか?
転職自体は当たり前になりつつある現在ですが、子育てを理由とした父親の転職はまだマイナーです。周りに相談できる人がおらず、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、子育てタイミングでの転職を経験した私が、子育てパパの転職に対する考えをご紹介します。
よくある失敗理由にも触れているので、是非ご覧ください。

- 『いにしえ』運営者
- ミッションは「会社員が人生の主導権を取り戻すキッカケに」
- 発信軸は❶マインド❷キャリア❸資産構築
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- HSP気質の2児の父
- 早期の経済的自立(FI)を目指す
子育てを理由に転職する男性はまだ少ない
共働きがスタンダードになりつつある今日この頃。昔に比べ、父親の育児参加が進んできています。
社会的にも男性の子育てに対する理解が浸透してきました。
厚生労働省の統計データによると、男性の育休取得率は2021年時点で過去最高となる13.97%を記録。1996年が0.12%だったことを踏まえると、それなりの上昇と言えます。


男性の育児が理解され始めている証拠だね
しかしながら、子育てを理由に転職する男性はまだ少ないのが実態。
Indeed Japanが2021年に実施した調査をみると、転職活動で重視するポイントに男女差があることが分かります。
「子育て時間の確保」という項目は、女性で3位なのに対し男性では6位という結果です。
【調査概要】
- 調査対象:全国の20~40代で15歳以下の子供と同居し、転職活動経験がある男女1,000人
- 調査期間:2021年9月11日~9月13日
転職時に重視したポイント(男性) | 転職時に重視したポイント(女性) |
---|---|
1位:給与待遇面を改善・向上できる | 1位:給与待遇面を改善・向上できる |
2位:労働時間を改善・向上できる | 2位:自分の周りの環境を変えられる |
3位:自分の周りの環境を変えられる | 3位:より子育てに専念できる時間を確保できる |
4位:キャリアアップ・スキルアップできる | 4位:時短勤務やリモートなど柔軟な働き方ができる |
5位:スキルを活かせる機会にチャレンジできる | 5位:スキルを活かせる機会にチャレンジできる |
6位:より子育てに専念できる時間を確保できる | 6位:労働時間を改善・向上できる |



子育て時間の確保のために転職する男性は、まだマイナーなんだね
子育てパパが転職を考える理由
「子育て時間の確保」を理由に転職する男性はマイナーだとお伝えしました。
しかしよく考えると、子育てを理由とした転職はそれ以外にもあります。



「子育てにお金がかかるから年収アップしたい」とかね



そうそう
そこで以下では、子育てパパの転職検討理由を改めて整理してみます。
残業時間を減らしたい
これは真っ先に思い浮かぶ理由ですね。
子育ては時間との闘い。残業が多い状態で、ゆとりを持った家事育児はできません。
戦争のような毎日に疲弊している方も多いでしょう。
- 就業時間外のミーティング
- 忙しすぎる繁忙期
- 急なスケジュール変更 etc..
夫婦2人で協力してやっと回るのが家事育児。パパが残業まみれだと、奥さんも疲弊してしまいます。
夫婦関係がギクシャクする原因にもなりかねません。



私の職場の先輩の中には、働き過ぎで離婚した人もいたな。。
残業時間を今より大幅に減らせれば、きっと余裕を持った子育てができる。家族でゆっくり食卓を囲んだり、平日も子どもと遊んだりできる。
こんな想いから転職に踏み切るパパは多いはずです。
出張や転勤を避けたい
出張や転勤が多い仕事に苦しむパパもいます。
出張や転勤は、基本的に会社からの命令です。当然、旅行のように自分で予定を決めるわけにはいきません。
- 週末は子どもの運動会なのに、出張を命じられた
- 子ども進学のタイミングで転勤を命じられた etc…
独身の頃は苦にならなかった出張や転勤も、家族の暮らしを大事にするパパにとっては罰ゲームに早変わり。



ライフイベントを立てるのが難しいですね
出張や転勤が少ない会社に転職すれば、こうしたリスクに怯える必要はありません。
当サイトのコンセプトどおり『人生の主導権を取り戻す』ことができるでしょう。
通勤時間を短縮したい
通勤時間の長さに頭を抱えるパパも多いことでしょう。
総務省統計局の「平成 28 年社会生活基本調査」によると、国内で働いている人の平均通勤時間は全国平均で1時間17分(往復)。
東京都は1時間34分と全国平均を上回ります。
仮に1日の通勤時間をざっくり1.5時間、リモートワークをゼロとすると、以下のとおり年間で約360時間にも上ります。
通勤時間(往復)=1.5時間/日
出勤日数=20日/月
年間の通勤時間=1.5時間×20日×12か月=360時間
この時間を育児に充てたいと思うのは、人間として当たり前の感覚です。



電車で知らないおじさんに挟まれるより、我が子と触れ合いたいに決まってる
ただ、企業のオフィスはたいてい同じような場所に集中するので、転職で通勤時間を劇的に減らすのは難しいかもしれません。
リモートワークに積極的な会社を選び、通勤頻度自体を減らすことは出来そうですね。
年収アップを実現したい
上の3つは時間の確保が目的でしたが、年収アップのために転職したい人もいるでしょう。
お子さんが巣立つまでの長い生活を考えると、年収アップは歓迎すべきこと。子育てには想像以上にお金がかかるからです。
特に教育費は気がかりですね。
幼稚園から大学まですべて国公立に入学し、かつ実家から大学に通ったとしても、大学卒業までに1,000万円以上が必要です。早くから私立に通う場合は更に2~3倍の費用がかかります。



お金を理由に子どもの選択肢を狭めたくないな
パパが年収アップ転職を実現すれば、経済的な不安を和らげられるでしょう。
転職は条件のトレードオフ


子育てパパの転職理由を4つご紹介したところで、私のスタンスをお示しします。
私は基本的に子育てパパの転職に賛成です。
確かに転職活動中は少し負担がかかります。でもその後の長い生活を考えると、早めに行動して損はありません。
私も転職経験がありますが、転職をすれば生活はガラッと変わります。



あんなに悩んでた問題が一気に解消された
なんてことも珍しくありません。
でも転職するなら必ず認識すべきことがあります。
すべての条件が揃った完璧な会社はない
ということです。
転職は条件のトレードオフ。何かを得るためには、たいてい何かを手放す必要があります。
転職後に「こんなはずじゃなかった」と嘆かないためにも、転職はトレードオフだと心に刻んでください。
子育てパパが転職で失敗するケース


以下では子育てパパの転職でよくある失敗理由をご紹介します。
- 残業時間は減ったが収入が減った
- 収入はアップしたが激務すぎた
- リモートワークが浸透してなかった



早速1つずつ見ていきましょう!
ちなみに、失敗の要因をざっくり区分すると以下の2つです。
- 転職がトレードオフということを見落とした
- 入社前のイメージと入社後の実態にギャップがあった
残業時間は減ったが収入が減った
残業時間を減らすために転職する場合は、収入が減る可能性を考慮しましょう。
現職が裁量労働制でない限り、収入に占める残業代はそこそこあるはずです。今の年収から残業代を差し引くと、驚くほど少なくなる可能性もあります。
転職により残業時間を減らすなら、ある程度の年収ダウンは想定しなければなりません。



どこまでの年収ダウンなら許容できるかを明確にしよう
もちろん中には残業が少なくて収入が高い会社もあります。そんな会社に入社できたらベストですね。
これは補足ですが、転職先から提示された条件が残業何時間の前提かを把握することもマストですよ。



提示された年収には60時間分の残業代が含まれていた、なんて可能性もあるので注意
収入はアップしたが激務すぎた
収入アップのために転職する場合は、仕事が忙しくなる可能性を考慮しましょう。
一般に、収入が高い仕事は以下のような特徴が見られます。
- 高度なスキルや資格が必要
- 出張や転勤の頻度が多い
- 残業が多く激務 etc..
高い収入を得るためには、それなりの労働対価を求められるのです。
転職先があなたの高度なスキルを買っており、ホワイトな働き方で高い給料を払ってくれるなら心配不要。もしそうでないなら、極度に忙しい仕事でないか疑ってかかりましょう。
もちろんある程度の激務を覚悟に転職するなら、それ自体は悪いことではありませんよ。



ご家族としっかり話し合うことは忘れずにね
ちなみに私はこのタイプです。
子育てを理由に転職したわけではありませんが、子育てのタイミングで年収アップ転職を決意。想定以上の忙しさに最初は死ぬ思いでした。
家族にも負担をかけてしまい反省しましたね。



今では仕事にも慣れ、かなり余裕が出てきましたよ
リモートワークが浸透してなかった
通勤時間を減らすためにリモートワーク制度のある会社に転職する場合は、制度が形だけになっていか注意しましょう。
会社は自社を魅力的に見せたいので、制度が整っていることをアピールします。
- こんな福利厚生もあるよ
- こんな人事制度もあるよ
- こんな自由な働き方をしてる社員もいるよ etc..
嘘にならない範囲で、自社の魅力をアピールしてきます。



面接を受ける候補者も、話を盛ったりするもんね
リモートワーク制度があるからといって自由に使えるとは限らない。このことを念頭に置きましょう。
例えば、私の知る範囲でも以下のような事例があります。
- 実は週に1回という使用制限がある
- 入社から半年間は出社必須という制限がある
- 配属先の部署によってはリモートワークが禁止されている
特に配属先の部署の状況は、人事担当者も把握していない可能性があるので注意です。
さいごに
繰り返しになりますが、私は子育てパパの転職に賛成です。大変なことはありますが、転職によって変えられる未来もあるからです。
子育てを理由に転職を諦めるのは、少しもったいないと感じます。
転職はトレードオフ
このことを念頭に置き、ご自身やご家族にとって大切なものを明確にしてみてください。
本記事をきっかけに、後悔の無い転職を実現してもらえたら嬉しいです。
同じ子育てパパとして、心から応援しています。
最後まで読んで下さりありがとうございました。