- 将来リストラされないか不安だな…
- もしリストラされたら食っていけるかな…
終身雇用が過去のものとなった今、将来のリストラに不安を感じる人も多いはず。
- 今のところリストラが行われる気配はない…
- でも今のうちに備えておかなければ…
こんな風に思っていませんか?
断言します。この感覚をお持ちのあなたは、素晴らしい危機意識の持ち主です。その感覚にしたがいしっかり備えれば、路頭に迷う可能性は限りなく低いでしょう。
この記事では「リストラが不安な会社員ほど転職を経験した方がいい3つの理由」をご紹介します。
3つの理由はいずれも、転職経験者の私が身をもって感じていること。ぜひ最後までご覧ください。

- 『いにしえ』運営者
- ミッションは「会社員が人生の主導権を取り戻すキッカケに」
- 発信軸は❶マインド❷キャリア❸資産構築
- 年収1,000万円のアラサー会社員
- HSP気質の2児の父
- 早期の経済的自立(FI)を目指す
リストラの足音はある日突然やってくる
これは当たり前の話ですが、リストラの足音はある日突然やってきます。

5年後にクビにするので備えてね
なんて会社が教えてくれることはありません。水面下でリストラ計画が始動し、ある日突然発表されることがほとんどです。
リストラは台風やゲリラ豪雨と同じ。いつくるか分からないからこそ、日頃から備える必要があるのです。
- 急激な世界情勢の悪化
- 急激な会社業績の悪化
- ハゲタカファンドによる買収etc…
内部環境や外部環境が急激に悪化すると、会社はリストラをせざるを得ない状況に追い込まれます。会社や株主からすると、従業員に払う人件費は大きなコスト。削減効果が大きい分、目をつけられやすいと言えます。
2022年には米Twitter社で大量のリストラが行われましたね。
日本におけるリストラ数の推移
とはいえ諸外国に比べると、日本はリストラがされづらい国。労働組合をはじめとした労働者を守る仕組みが強く、会社側もそう簡単にリストラを行えないのが実情です。
そこでこの章では、日本におけるリストラ数の推移を見てみましょう。
東京商工リサーチの調査によれば、2021年に早期・希望退職募集を開示した日本の上場企業は84社。募集人数は15,892人です。2009年のリーマンショック時に比べると会社数・募集人数ともに下回るものの、2020年のコロナ流行により一気に増加しました。



こちらがそのグラフです


ちなみに、2021年のリストラ実施企業84社のうち44%が黒字企業。景気の先行き不透明感から、業績悪化前にリストラを断行する企業も目立ちました。





ちなみに2021年の希望退職者数トップ3はこちら
- 日本たばこ産業(JT):2,950人※パートタイマー含む
- 本田技研工業:約2,000人
- KNT-CTホールディングス:1,376人



JTとホンダは黒字だけどリストラに踏み切ったんだね
米国をはじめとした諸外国に比べると頻度・規模ともに小さいものの、日本でもリストラは行われていることが分かります。
日本企業で行われた大規模リストラの例
過去に日本企業で行われた大規模リストラの事例を、もう少し遡って見てみましょう。
2014年ごろまでに発表・実施された1,000人超規模のリストラをまとめました。※網羅はできてないです
企業名 | 実施時期 | 推定人数(イメージ) |
---|---|---|
日産自動車 | 2023年ごろ | 10,000人超 |
富士通 | 2022年ごろ | 2,850人 |
日本たばこ産業(JT) | 2021年ごろ | 約3,000人 |
本田技研工業 | 2021年ごろ | 約2,000人 |
KNT-CTホールディングス | 2021年ごろ | 1,376人 |
パナソニック | 2021年ごろ | 約1,000人 |
レオパレス21 | 2020年ごろ | 約1,000人 |
ジャパンディスプレイ | 2019年ごろ | 1,266人 |
NEC | 2018年ごろ | 2,170人 |
みずほフィナンシャルグループ | 2017年ごろ | 約19,000人 |
三菱UFJフィナンシャルグループ | 2017年ごろ | 約6,000人 |
ジャパンディスプレイ | 2016年ごろ | 約4,700人 |
東芝 | 2016年ごろ | 14,450人 |
シャープ | 2015年ごろ | 3,234人 |
ソニー | 2015年ごろ | 約2,100人 |
ルネサスエレクトロニクス | 2014年ごろ | 2,782人 |
パイオニア | 2014年ごろ | 約1,500人 |
東京電力 | 2014年ごろ | 1,151人 |



1,000人未満のリストラも、載せてないけどかなりあるよ
リストラに対する世間の声
リストラに対し、世間の人はどう思っているのでしょうか。少し見てみましょう。



不安な声、大丈夫だという声。色々な意見があるね
リストラはキャリアの終わりではない
暗い話が続きましたが、ここからが本題です。
私がこの記事でお伝えしたいこと。それは、リストラはキャリアの終わりではないということです。
たしかにリストラは嬉しいことではありません。
- 新しい職場を探さないと…
- 収入が途絶えてしまう…
- 家族に心配をかけてしまう…
想像しただけでも、ネガティブな考えが次々浮かんでくることでしょう。
ですが今の日本は基本的に人手不足。どこを探しても働き口がない…なんてことはないはずです。



そう…備えさえあれば
リストラが不安な人に転職をオススメする3つの理由
さて、記事タイトルのとおりですが、リストラが不安な人ほど転職を経験するのがオススメです。
理由は以下3つ。
- 転職経験がリストラの不安を和らげる
- 市場価値を意識する習慣がつく
- 前の会社に戻れる可能性がある
転職経験がリストラの不安を和らげる
転職経験があると、リストラの不安を和らげられると考えます。
もしリストラに合ったら真っ先に考えること。それは、雇ってくれる会社があるか?だと思います。すでに働かなくていいほどの資産や副収入がある人以外は、転職先を探す必要がありますよね。
ここで想像してみてください。



急なリストラで焦るなか、初めての転職活動が上手くいくと思いますか?



たしかに…自信を持って臨めないかも…
転職活動には一連の流れがあります。上手くいくコツもあります。
転職経験が1度でもあれば、多少なりとも勝手が分かるもの。勝手が分かれば不安も和らぐはずです。
市場価値を意識する習慣がつく
転職経験者なら分かると思いますが、転職をすると自分の市場価値を意識するようになります。



エージェントとの会話や面接で、嫌でも市場価値が分かります
市場価値を意識するようになると、次のような変化が生まれたりします。
- 市場価値を意識して仕事をするようになる
- 転職エージェントとコンタクトをとるようになる
- 転職する気がなくても転職サイトの求人を見るようになる
これらはあくまで一例ですが、転職経験がある人は必然的に会社の外をみる意識が高ります。
市場価値への意識があるかないかで、いざという時の対応力は大きく異なるでしょう。
前の会社に戻れる可能性がある
これはあまり見ない主張かもしれませんが、以前勤めていた会社に戻れる可能性があります。
企業にとって採用はリスクが伴います。採用した人が問題児だと分かっても、日本ではそう簡単にクビにできないからです。
その点過去に在籍していた人は安心です。仕事力や人間性が分かっているからです。



ただし2つの条件があると考えます
- 在籍時に一定の成果を出していたこと
- 円満退職をしていること
一度退職した企業に戻るなんて、プライドが許さないかもしれません。ですが万が一の時はプライドなんて言ってられません。頭を下げてでも拾ってもらいたい…。こう思う日が来ないとは限りません。



最終手段として持っておくだけでも、安心感があるね
転職タイミングはなるべく若いうちがいい
転職をオススメする理由は分かったけど、いつすればいいのさ?
そんな声が聞こえてきそうですね。
結論からお伝えします。人それぞれ適切なタイミングは異なります。ただし若いうちの方がいいのは事実です。
- ポテンシャルを評価されやすい
- 背負うものが少ない(家族・住宅ローンなど)
- 失敗してもリカバリーしやすいetc…
無理に転職をすすめる気はありませんが、迷っているなら早めに行動しましょう。
30代になり私自身も実感していますが、歳を重ねるごとに転職のハードルは高くなるものです。
キャリアの主導権は自分で握ろう
さいごにまとめです。
- 転職経験がリストラの不安を和らげる
- 市場価値を意識する習慣がつく
- 前の会社に戻れる可能性がある
今のご時世、何が起きるか本当に分かりません。
終身雇用はもはや崩壊しており、大企業にいれば一緒安泰!なんてことは決してありません。



だから備えるしかない
脅すつもりはありませんが、危機感を持っておくことは大切。未来のあなたを守ることに繋がります。
会社に利用されるのではなく、利用するくらいの気持ちでOK。
キャリアの主導権は自分で握ろう
最後まで読んで下さりありがとうございました。