- ToDoリストを上手く使いこなせない
- ToDoリストを見ると吐き気がする
仕事の生産性を高めるためにToDoリストを使っているのに、逆にストレスを感じている方はいませんか?
実はそれ、簡単に解決できます。

ポイントは手放すこと
本記事では、ToDoリストがストレス要因になっている方に向けて、ストレスになる理由と対処法をご紹介します。
ToDoリストに翻弄されず生産性の高い毎日を送りたい方は、是非ご覧ください。


- 『いにしえ』運営者
- ミッションは「会社員が人生の主導権を取り戻すキッカケに」
- 発信軸は❶マインド❷キャリア❸資産構築
- 年収1,000万円のアラサー会社員
- HSP気質の2児の父
- 早期の経済的自立(FI)を目指す
ToDoリストがストレスを生む3つの理由
まずはじめに、ToDoリストがストレス要因になる理由を示します。
私の考えでは、以下の3つが主な理由です。
- タスクが多すぎて気が滅入る
- ToDoリストの管理自体がタスクになる
- 重要タスクが永遠に終わらない
1つずつ見ていきましょう。
タスクが多すぎて気が滅入る
タスクが多すぎて気が滅入る。誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
ToDoリストのメリットはタスクが可視化されること。書き出すことで頭の中がスッキリし、生産性が高まるんですね。



でもこれには副作用があります
タスクが多すぎる場合、可視化によって逆に脳が拒絶反応を示すのです。
- 今日中にやるべきタスクがテンコ盛りだ..
- 今週中にはアレとコレを片付けて..
- 数えてみたら100個もタスクがあるんだけど..
人間の脳は不思議なもの。できると思ったらできるし、できないと思ったらできません。
タスクがあまりにも多い場合、ToDoリストの使用によりストレスが増す可能性があります。
リストの管理自体がタスクになる
ToDoリストを管理することも、ある意味1つのタスクです。
- 気づいたら長時間ToDoリストをいじっていた
- でも肝心なタスクは全然進んでいない



こんな経験ありませんか?
これはToDoリストあるあるなんですが、細かな点にこだわり始めると時間を浪費します。
- タスクを重要度別に並べる
- タスクを仕事の種類別に並べる
- 色などの装飾にこだわる
1回1回は数秒だとしても、1日に何度もやっていると結構な時間になりますよね。
- 手は動かしているから、仕事をした気にはなる
- でも仕事は進んでいない
Todoリストを使い始めた新入社員時代の私は、まさにこんな状態でした。そしてある真理に気がつきます。



ToDoリストいじってる時間があれば、タスク1つ片付くのでは?
まさに灯台下暗し。ToDoリスト自体が時間を奪っているケースは意外と多いのです。
重要タスクが永遠に終わらない
ToDoリストを作ることで重要なタスクが終わらなくなるジレンマもあります。
仕事に着手するとき、重要なタスクよりも簡単なタスクから着手していませんか?



とにかくToDoリストをキレイにするぞ!
こんな風に意気込んでいませんか?
簡単なタスクから着手すること自体は決して悪いことではありません。「とりあえず1つ完了した!」という喜びがエンジンになる場合もあるからです。
ですが簡単なタスクを優先すると、次の問題が生じます。
重要なタスクが永遠に終わらない
サラリーマンをしていると、雑多なタスクが雨あられのように降ってきます。
すべての球を打ち返そうとすると、重要な仕事はToDoリストの永住者になってしまうのです。



先延ばしはストレスの元だね
本当に重要なタスクは意外と少ない


大前提として、私たちが仕事をするのはタスクを完了させるためではありません。
私たちは仕事で生み出した価値に対して対価(給料)をもらっています。タスクの完了はあくまで手段ですよね。
このことを念頭に置くと、ToDoリストをキレイにしようと躍起になるのが無意味だと気づきます。
簡単なタスクを100コこなすより、1つの重要なタスクに向き合う方が断然価値が高いのです。
言わずと知れた名著『7つ習慣』では、時間管理のマトリクスという概念が紹介されています。



タスクを以下の4象限に整理する考え方です
- 緊急かつ重要なタスク
- 緊急でないが重要なタスク
- 緊急だが重要でないタスク
- 緊急でも重要でもないタスク



簡単に図示するとこうなります





グレーの部分2つは重要じゃないってことだね
あなたが抱えるタスクの中にも、重要でないタスクが多くまぎれていませんか。
タスクの41%は永遠に終わらない
タスクに関しもう1つ興味深いデータをご紹介します。
ToDoリストに書いたタスクの41%は永遠に終わらない
これはToDo管理サービスサイト「アイ・ダン・ディス」による研究結果。驚きですよね。
41% of to-do items were never completed.
出典:The Busy Person’s Guide to the done list(PDFです)
50% of completed to-do items are done within a day.
18% of completed to-do items are done within an hour.
10% of completed to-do items are done within a minute.
15% of dones started as to-do items.



確かに、終わらないまま葬り去ったタスクも多いかも
この事実からも、ToDoリストをキレイにしようと躍起になっても無駄なことが分かります。
ToDoリストに翻弄されない3つのコツ
これまでの話を踏まえ、以下ではToDoリストに翻弄されないコツをご紹介します。
コツは3つ。順番に見ていきましょう。
- リストに書くタスク項目を減らす
- リストを確認する頻度を減らす
- リストを思い切って手放す
リストに書くタスク項目を減らす
ToDoリストに書くタスク項目を減らすのは、ストレスを減らす有効なアプローチです。
すべてのタスクをリストに記入してしまうと、項目数が多く管理が大変になりがち。
項目数が多いだけならまだしも、様々な種類のタスクが雑多に並ぶと頭が混乱してしまいませんか?
- 何十時間もかかる大きなタスク
- 10分で終わる小さなタスク
- 抽象的なタスク
- 具体的なタスク
- ルーティンのタスク
- イレギュラーなタスク etc…
これでは何から手をつければ良いか分かりませんよね。



リストを見ただけで吐き気がする。。
こうならないためにも、ToDoリストに記載する項目はなるべく減らすのがポイントです。
リストを確認する頻度を減らす
ToDoリストをなるべく見ない努力も大切です。
当たり前ですが、リストを頻繁に確認すればするほど、重要なタスクに充てる時間が減ってしまいます。
時間だけでなく、脳のキャパシティーも奪われてしまうでしょう。



確かに、ToDoリストを開くたびにエネルギーを消耗してる気がする
重要タスクに時間とエネルギーを割くためにも、Todoリストの確認は最小限に抑えるのがポイントです。
リストを思い切って手放す
これは最終手段ですが、リストを思い切って手放してみるのも一案。
私も一度試してみましたが、相応のストレス軽減効果を感じました。頭がスッキリしました。
何より驚いたのが、ToDoリストが無くても意外とタスク漏れが発生しなかったこと。



記憶力に自信のある方は、余裕のある時に是非試してみて
今は私もTodoリストを使っていますが、一度手放したことによりタスク管理が上手くなった気がします。
荷物が重いと思ったら実はリュック自体が重かった、なんてことが稀にあります。
同じように、タスクが重いと感じる原因もToDoリストにあるかもしれません。
私が実践するToDo管理方法
最後に私が実践するToDo管理の方法を、簡単にご紹介します。



あくまで概要レベルですが、ご参考まで
タスクが発生したら、頭の中で4つの象限(マトリクス)のどれにあたるかを整理します。



あくまで脳内でね


重要性が低いと判断したタスクは、思い切って切り捨てます。
自分一人で意思決定できない性質の場合、上司や関係者に「〇〇と考えるため切り捨てます」という趣旨の話をします。OKが出ればそのタスクはゴミ箱行きです。



合理的な理由であれば、意外とOKが出るよ
よほど重要性が低いもの以外は、もちろん取り組みます。
タスクが10分で終わるものであれば、速攻で片づけます。すぐ終わるものは、原則Todoリストには書きません。これをその都度Todoリストに記入すると、あとで必ずストレス要因となるからです。



10分はあくまで目安。打合せの合間等にさっと完了できるボリューム感をイメージしてね
10分(目安)で終わらないタスクはToDoリストに記入します。
記入する目的は、あくまで念のためです。



すぐ終わらないタスクは重要なことが多いね



そうだね。重要なタスクは忘れにくいから、Todoリストを見るのは朝イチだけにできてるよ
※Todoリストの代わりに、outlookなどのスケジュール帳に期限付きで記入するのもオススメ
ここまでの4ステップで、ToDo管理はおしまい。
あとは、目の前のタスクに意識を集中させるだけ!
今の私にとって、ToDoリストは道を忘れた時の地図替わり。最小限の利用に留めています。
1日中googleマップを見ながら歩かないのと同じですね。
ToDoリストから人生の主導権を取り戻そう
ToDoリストは日々の生産性を高める素晴らしいツール。ですが使い方を間違えると、私たちの生活を脅かす存在に変わってしまいます。
本記事でご紹介した考え方は、取り立てて珍しいものではありません。当たり前に聞こえた方も多いでしょう。
でも実は人生を変えるのは、ちょっとした習慣の違い。積み重ねが大きな差を生むものです。
ToDoリストに翻弄される日々はもう終わりにしましょう。
ToDoリストから人生の主導権を取り戻しましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。