2022年11月4日、Twitter社では同社株式を個人で取得したイーロン・マスク氏により、従業員の大規模リストラが実行されました。
リストラの対象は、全従業員の半数にあたる約3,700人。日本法人も例外ではなく、日本経済新聞によれば、広報部門は全員がリストラ対象とされています。
本記事では、このニュースを受けて私が感じたことを書き記します。
題して「Twitter社の大量解雇から感じた労働者クワドラントの限界」。
多くの人にとって決して他人ごとではない話です。一介のサラリーマンの戯言ですが、良かったらお付き合いください。

思いつきで書いたので、3分程度で読めるボリューム感です


- 『いにしえ』運営者
- ミッションは「会社員が人生の主導権を取り戻すキッカケに」
- 発信軸は❶マインド❷キャリア❸資産構築
- 年収1,000万円のアラサー会社員
- HSP気質の2児の父
- 早期の経済的自立(FI)を目指す
Twitter社の大量解雇の概要
ニュースの概要は、以下の動画をご覧ください。
電車移動中等で動画を視聴できない方は、こちらの記事をどうぞ。



主な事実関係は以下のとおりです
- イーロン・マスク氏がTwitter社の従業員約3,700人を解雇
- 2021年度の通期決算は2期連続の最終赤字
- 1日当たり400万ドル(日本円で約5億8000万円)超の損失を出している
- 業績改善には人件費のカットが不可欠との判断
要するに、業績が悪いから従業員をクビにするということです。
イーロン・マスク氏のやり方が悪ではない理由
このニュースを目にして、あなたはどう思われましたか?
- 解雇された従業員が可哀そう
- やり方が非人道的だ
このように思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?



自分がリストラされたらと思うと、恐ろしいな
しかし私の意見は少し異なります。
確かにリストラされた方々を気の毒に思う気持ちはあります。一方で、資本主義社会の仕組みを考えるとやむを得ないな、とも思います。
資本主義の世界では、会社は株主のものと考えられます。従業員はあくまで使用人であり、株主にとっては「利益を上げるために一生懸命働いてくれる人」でしかありません。
従業員が汗水たらして働くことで売上が発生し、彼らに支払う給与やボーナスなどの各種コストを差し引いた残りが、会社の利益となります。その残った利益(お金)のうち一定額を、オーナーである株主がゲットする仕組みなのです。



株主がゲットするのは、主に配当金というやつですね
※Twitter社は非上場企業となったため、配当金がどう定められているかは不明
しかし先述のように、Twitter社の直近業績は赤字です。
これは即ち、会社が生み出す売上よりも人件費や諸々のコストが上回っていることを意味します。



株主からすると不満ですよね
そして忘れてはならないのは、マスク氏はTwitter社のCEOであると同時に、筆頭株主でもあるということ。
会社は株主のものである
この原則を踏まえると、株主たるマスク氏がTwitter社の業績改善のためにリストラを実行するのは、何らおかしなことではないのです。



残酷ですがこれが現実なんですね
労働者クワドラントの限界


今回のニュースは、私にとって印象的な出来事でした。
会社は株主のものである
このことを改めて認識させられたからです。



突然ですが、「金持ち父さん・貧乏父さん」という本をご存じですが?
ロバート・キヨサキ氏が書き下ろした大ベストセラー書籍ですね。
この本では、クワドラント(quadrant)という概念が紹介されています。クワドラントは日本語でいう”象限”に近い概念で、同氏によると我々人間は4つのクワドラントに分類されます。
以下の4つです。
- E:Employee(労働者)
- S:Self employee(自営業者)
- B:Business owner(ビジネスオーナー)
- I:Investor(投資家)



頭文字をとって「ESBIのキャッシュフロー・クワドラント」などと呼ばれます
詳細を知りたい方は是非本を読んでもらいたいのですが、キヨサキ氏によると「BとIのクワドラントが世の中の富の9割を保有」しています。つまりE(労働者)とS(自営業者)で、残りの1割を取り合うという構図ですね。
今回のTwitter社のニュースを見たとき、私の脳裏にキヨサキ氏の顔がパッと浮かびました。
- マスク氏 ⇒ (B かつ I)
- 従業員 ⇒ (E)
Twitter社の給与水準は一般的に高給です。アメリカ本社と日本法人で違いはありますが、恵まれた待遇であることに相違ありません。
しかしその恵まれた給与水準も、あくまでE(従業員)クワドラントの中での話。
B(経営者)やI(投資家)の意思決定によっては、一瞬にして吹き飛んでしまうのです。
今回のニュースは、私たちに「労働者クワドラントの限界」を再認識させる出来事となりました。
我々サラリーマンが取るべき3つの生存戦略
今回の事例を踏まえ、我々サラリーマンが取り得る行動は2つあります。
- 今までどおり労働者(E)クワドラントだけで頑張ること
- 投資家(I)やビジネスオーナー(B)クワドラントへのシフトを進めること
どちらも素晴らしいことではありますが、私は②を選ぶことを改めて決意しました。
サラリーマンとして頑張りつつも、いざという時のために備える必要があると再認識したからです。
では、我々サラリーマンが取るべき具体的な戦略は何でしょうか。
私が考える3つの生存戦略は以下です。
- 本業で確固たる実力をつける(土台の安定)
- 貯蓄や投資をはじめる(ストックの蓄積)
- 事業や副業をはじめる(フローの拡大)



目新しい概念はありませんが、やはりこの3つが基本
E(労働者)として実力を付けながら、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)にもなってやろう!という戦略ですね。
当サイトでも、キャリアや投資に関する発信を行っています。良かったら今後もお付き合いください。



「人生の主導権を取り戻す」がサイトコンセプトです
さいごに
やや短いですが、今回はこの辺りにします。
アラサー会社員の戯言にお付き合い下さり、ありがとうございました。
さいごに、当サイトのコンセプト紹介ページのご案内です。
サイト開設の経緯や将来ビジョンなどにも触れていますので、是非ご覧ください。