Z世代はメンタルが弱すぎる。昔の若者はもっと強かったぞ。
ネットの世界を中心に、このような主張を見かける頻度が増えてきたように思います。
この主張は果たして的を得ているのでしょうか?
はっきり言います。私はこの主張に反対です。
Z世代のメンタルが弱いのではなく、最近の社会がしんどすぎるだけ。このように思っています。
この記事では、Z世代のメンタルが弱くない理由をお伝えするとともに、Z世代が社会を生き抜くために必要な3つのことをご紹介します。風当たりの強いこの社会を強く生き抜きたい。そんなZ世代の方は、ぜひ最後までご覧ください。
- Z世代のメンタルは弱くない
- 最近の社会がしんどすぎる理由
- Z世代が社会を生き抜くために必要な3つのこと

ちなみに私は、現在アラサーのゆとり世代です


- 『いにしえ』運営者
- ミッションは「会社員が人生の主導権を取り戻すキッカケに」
- 発信軸は❶マインド❷キャリア❸資産構築
- 年収1,000万円のアラサー会社員
- HSP気質の2児の父
- 早期の経済的自立(FI)を目指す
Z世代とは
Z世代はアメリカ発祥の言葉です。1960年~1980年あたりに生まれた人をジェネレーションX(Generation X)と呼んだのが始まりで、1980年~1990年代中盤生まれはジェネレーションYと呼ばれていました。
Z世代は、ジェネレーションYに続く1990年代後半以降に生まれた人を指す言葉として登場したのです。



アルファベットのYの次だからZなんだね!
Z世代の特徴は、インターネットが当たり前の環境で育ったこと。世間ではそれを”デジタルネイティブ”と呼び、他者からの評価に敏感で承認欲求が強い世代として認識されています。
また、生まれながらにして多様性を重んじる社会で育ってきたのも特徴。そのため、「とにかく言われたとおりやれ」という昭和の発想は通用しない世代とも言えます。



昭和の世代からすると、扱いづらい存在なんだろうね
Z世代は「ゆとり世代(1987年~2004年生まれ)」よりも更に若い世代ですが、両者には期間の重複があり、明確に分けられないのも事実。ただ個人的には、ゆとり世代とZ世代には価値観の差はあまりないように思います。
Z世代に関する世間の声
世間の人々はZ世代についてどう思っているのか?
確認すべくリアルな声をピックアップしました。見たくない人は、飛ばしてください。
Z世代はメンタルが弱いという声



まずは”Z世代はメンタルが弱い”という主張から見てみます



なかなか手厳しい…
Z世代からの反論の声



お次はZ世代からの反論の声



たしかに”Z世代”という言葉が先走ってる印象あるよね
Z世代がメンタル弱いとは思わない
冒頭で述べましたが、私はZ世代のメンタルが弱いとは思いません。
100歩ゆずって、打たれ弱い人が増えつつあるのは認めたとします。ですが「Z世代=メンタル弱い」という固定観念はいかがなものかと思っています。
ゆとり世代も当時は散々な言われようでした。「これだからゆとりは」とあちこちでバカにされてきた世代です。



バカにされるたびに、私はこう思っていました
誰だってすき好んでその時代に生まれたわけじゃない
Z世代だって同じはずです。
- 生まれた世界がたまたまネット社会だっただけ
- 生まれた世界がたまたま多様性の社会だっただけ



選べるならバブルの時代に生まれたかったよ…
こう思う人もきっと多いと思います。
だから「Z世代=メンタル弱い」と決めつけないでほしいんですよね。生まれた時代が違えば、価値観や性格が違うに決まってる。弱く生まれてきたんじゃなくて、弱くなりやすい時代に生まれただけ。私はそう思うんです。
Z世代がメンタル弱いと言われる社会的背景
最近の社会がしんどすぎるだけ
それでは、Z世代がメンタル弱いと言われてしまうのはなぜでしょうか。なぜ最近の若者は心が折れやすいのでしょうか。



繰り返しになりますが、私の答えはこれです
最近の社会がしんどすぎるだけ
昔とは状況があまりに違う。いわゆる”普通の生活”を送る難易度が高すぎるんですよ。
- 経済成長は見込めない
- 銀行預金ではお金が増えない
- 年金にも期待できない
- 物価はどんどん上がる
- 人とのつながりが希薄
- 共働き前提だから時間がない
- コロナウイルスの蔓延による不安etc…
もちろんすべてを時代や社会のせいにする気はありません。いつの時代にも大変なことはあるし、それを乗り越えるのが私たちの定めだと思っています。
ですが事実として、生きる難易度が昔より上がっていることは間違いありません。



明るい未来が想像できないと、メンタルも当然弱るよね
今の世の中が生きづらい人は7割超
今の世の中が生きづらいことの裏付けをご紹介します。
BIGLOBEが2019年に実施した調査によると、今の世の中が「生きやすい」と答えた人は2.8%。「やや生きやすい」の25.2%と合わせても30%未満にとどまります。中でも20代の数値が悪く、「生きやすい」「やや生きやすい」合わせても20%程度という結果に。


このデータを見る限り、今の世の中に生きづらさを抱える若者が多いのは確実です。
昔に比べて生きづらいと感じる人は7割超
もう1つデータをご紹介します。
株式会社ドゥ・ハウスが運営するメディアサイトrobamimiの調査によると、「昔に比べて生きにくい世の中になった」と回答した人は「ややそう思う」を含めると70%を上回ります。





ひとことで昔っていっても、その人の年齢にもよるよね?



ということで、年代別のデータも見てみよう





50代が突出してるね
今の50代というと、ちょうどバブル世代と重なる年齢層。古き良き日本を肌で感じた方々ですね。
実際に昔を生きた人たちが「今は生きづらい」と言ってるんです。ゆとり世代やZ世代がしんどいのも当然と思いませんか?
Z世代が社会を生き抜くために必要な3つのこと
さて、現状の話はここまで。ここからは気持ちを切り替えましょう。
今の社会が生きづらいからといって諦めるわけにはいきませんよね。
以下では、Z世代が社会を生き抜くために必要な3つのことをお伝えします。あくまで私見ですがぜひご覧ください。
- 個人のスキルを高めること
- 資産形成を進めること
- 次世代の価値観を受け入れること
個人のスキルを高めること
個人のスキルを高めること。もはや耳にしない日はありませんが、やはり外せません。
終身雇用制度が実質的に崩壊した今、会社にしがみついていれば安泰なんてことはありません。



個人スキルを高める方法は様々。例えば以下のような考え方はあるね
- どんな会社でも通用するスキルを磨く
- 転職活動を通じて市場価値を把握する
- 会社の看板に頼らず稼ぐ(起業・副業)etc…
もちろん今の環境で頑張ることも大切ですが、常に外の世界にアンテナを張る意識が欠かせません。
資産形成を進めること
資産形成も必須ですね。
さきほども書きましたが、今と昔では経済環境がまったく異なります。放っておけば給料が上がり、銀行に預金すれば勝手にお金が増える時代ではありません。



だから自分で資産形成を進めよう



稼いだお金をどう守るか、どう増やすかが大切だね
最近だとNISA(少額投資非課税制度)の拡充がホットトピック。2024年からの新NISA制度では、投資できる金額が今より大幅にアップし、非課税期間も無期限になる予定です。
NISA制度の拡充は、「自分で資産形成してね」という政府からのメッセージと言えるでしょう。
次世代の価値観を受け入れること
前の2つとはテイストが変わりますが、次世代の価値観を受け入れることも大切ですね。
Z世代の次はアルファ世代(2010年代以降に出生)。そしてアルファ世代の次には、また新たな世代が誕生します。
そして彼らが社会人になる頃には、Z世代のあなたはもはや最近の若者ではありません。立派なオジ様・オバ様です。



もちろん私もね
果たして私たちは、次世代の価値観をスムーズに受け入れられるでしょうか?俺の若いころは~と、説教垂れてない自信はありますか?
正直私は、自信をもってYESとは言えません。
新しい価値観を尊重できる素敵なオジ様・オバ様でいられるよう、謙虚な姿勢を忘れずにいたいですね。



多様性のZ世代なんだから、きっとできるはず
さいごに
さいごにまとめです。
- Z世代のメンタルは弱くない
- 最近の社会がしんどすぎるだけ
- Z世代が社会を生き抜くために必要な3つのこと
- 個人のスキルを高めること
- 資産形成を進めること
- 次世代の価値観を受け入れること
ゆとり世代も、あることないこと言われてきました。でもZ世代が注目されるにつれ、その頻度は減ったように思います。



結局、新しいものは叩かれる運命にある。ただそれだけなんです
Z世代はメンタルが弱いだなんて余計なお世話。気にせず自分らしく生きていきましょう。
この記事で挙げた3つのことを意識すれば、きっと明るい未来が待っています。
Z世代に幸あれ
最後まで読んで下さりありがとうございました。